Classic環境のディレクトリ
Classic互換環境は、Classicアプリケーションに対応するために使用されるいくつかのディレクトリを含んでいます。Classic環境のディレクトリとは、Mac OS 9のインストール先ディレクトリです。
Mac OS XはClassic環境のためにMac OS 9.1（以降）のインストールを必要とします。もしシステムにMac OS 9よりも古いバージョンがインストールされていたら、ユーザはMac OS Xに対応するために新しいバージョンをインストールしなければいけません。
システムは、異なるパーティションにインストールされた、複数のバージョンのMac OS 9を持つことができます。この場合、ユーザはシステム環境設定の「Classic」ペインから、Classic環境のために使用したいMac OS 9のバージョンを選択することができます。また、ユーザはいつでもClassic環境を切り替えたり、直接Mac OS 9で起動するために起動ディスクを変更することができます（Mac OS 9の起動に対応しているコンピュータの場合）。
あなたがMac OS 9.1（以降）をボリューム上にインストールするとき、インストーラはシステムファイルを記録するためにいくつかのディレクトリを作成します。表 1はインストーラによって作成されるディレクトリとその内容の説明を一覧にしています。
もし、ユーザが既にインストール済みのMac OS XかMac OS 9（以降）のバージョンを手にしていれば、Mac OS 9インストーラはこれらのディレクトリのすべてを作成することはないでしょう。
表 1 Mac OS 9.1（以降）のインストーラによって作成されるディレクトリ
| ディレクトリ | 内容 |
|---|---|
| Applications (Mac OS 9) | Classicアプリケーションやユーティリティを格納します。 |
| Documents |
アプリケーション固有の情報を格納します。 このディレクトリはClassicアプリケーションによってのみ使用されるべきです。 Mac OS Xアプリケーションは環境設定やその他のアプリケーションファイルを適切な/Libraryディレクトリに記録する必要があります。 ユーザは彼らの書類を自分のホームディレクトリに記録するべきでしょう。 |
| System Folder | Classic環境のシステムフォルダを格納します。 |
ユーザが初めてClassicを起動したとき、システムは選択されたMac OS 9ボリュームのシステムフォルダに、必要なファイルをいくつか加えます。
ユーザがMac OS Xを、既にMac OS 9がインストールされているシステムにインストールするとき、インストーラはClassic環境に対応するための、いくつかの追加作業を行います。特に、Mac OS XインストーラはMac OS 9のデスクトップフォルダへのエイリアスを作成し、それをインストーラを実行した管理者ユーザのデスクトップに置きます。このエイリアスは、Mac OS Xのインストール処理より前のMac OS 9のデスクトップ上にあったすべてのファイルへのリンクを含んでいます。