【はじめに言い訳:
明確化のために以下の表のように単語を区別しています。
(造語の濫用はノイズを垂れ流すだけ…とは思っているのですがうむむむ)
たとえば、locale は「地域情報」というのが公式訳のようですが、自分が後で読み返したときに"locale information"や"region"と見分けがつかなくなりそうだったので、とりあえず「ロケール」としています。】
原文における言葉 | 一般的な訳語 | ここでの訳語 |
---|---|---|
localize | 地域化する/ローカライズする | 各国語化する |
locale | 地域情報 | ロケール |
region | 地域 | 地域 |
international(システム環境設定の) | 言語環境 | 言語環境 |
language preferences | (一般的な)言語環境設定、(システム環境設定の言語環境ペインの)「言語」環境設定 | 言語の環境設定 |
はじめに
今日のアプリケーションは、世界中の視聴者を市場としています。あなたのアプリケーションをこうした視聴者に販売できるようにすることには、目標とする市場ごとにあなたのソフトウェアをカスタマイズすることを伴います。
外国にいるユーザは、自分たちが理解できない言語のユーザインタフェースを望まないでしょう。同様に、あなたには許容できるように見える画像も、異文化においてはまるで不適切であるとみなされることがあります。
問題なのは、あなたに理解できない言語でどうやってソフトウェアを作成するのでしょうか?
答えは国際化と各国語化【internationalization and localization】です。
あなたが対応したい言語ごとにあなたのソフトウェアを書き直す代わりに、あなたは任意の言語に対応するため国際化することができます。
各国語化を通じて、ユーザ見えする文字列と画像が、あなたのアプリケーションによって表示されようとするその時に、あなたはそれを翻訳することができます。
本書は、あなたのアプリケーションがこれらの工程に備えるために必要な手順を、あなたが理解することを助けるものです。
本書の構成
この書類は以下の記事を含んでいます…
- 「国際化と各国語化」(11ページ)は、国際化と各国語化に関連する工程と用語を紹介します。
- 「国際化への対応」(13ページ)は、Mac OS X が提供する国際化への対応を説明します。
- 「言語とロケールの指定」(19ページ)は、あなたのアプリケーションで言語とロケールを識別するための規則を説明します。
- 「国際化のためのガイドライン」(25ページ)は、あなたがソフトウェアを国際化するために役に立つ秘訣を伝授します。
- 「現在の言語とロケールを取得する」(29ページ)は、現在どの各国語化が作用しているのかを発見する方法を示します。
- 「あなたの nib ファイルに各国語化の準備を整える」(33ページ)は、nibtool を用いて文字列を展開する方法を含め、あなたの nib ファイルを各国語化するための秘訣をお教えします。
- 「strings ファイル」(37ページ)は、あなたがどのように文字列リソースファイルを作成し、あなたのコードにおいて最終的な文字列を取得するかを示します。
- 「その他のリソースを国際化する」(43ページ)は、現在のロケール情報を用いる、プログラム的に生成された内容を、どのように各国語化するかの秘訣を授けます。
- 「パス名を各国語化する」(45ページ)は、各国語化されたバンドルやディレクトリ名に対する Mac OS X の対応を説明し、あなたのアプリケーションにおいてこの機能に対応するための方法を示します。
- 「各国語化を行う人への注意」(49ページ)は、Mac OS X において内容を各国語化しようとする人々に向けた秘訣を与えます。
- 「ファイルエンコーディングとフォント」(51ページ)は、以前のバージョンの Mac OS におけるファイルエンコーディングに関連した古い情報を、こうしたエンコーディングに Mac OS X において対応する方法についての情報と一緒に提供しています。また、さまざまなファイルエンコーディングと共に用いるフォントの使用を取り巻く、いくつかの問題点を説明します。
こちらもご覧ください
Mac OS X のバンドル機構は、アプリケーションの各国語化されたバージョンへの対応において、大きな役割を演じます。バンドルについて、そしてそれがどのように各国語化されたリソースを記録するのかについての詳細は、Bundle Programming Guideを参照してください。