付録A


キーボードショートカットクイックリファレンス


表 A-1はシステム予約と、本書の残りで言及されている、一般的に用いられるキーボードショートカットの一覧です。

あなたのアプリケーションにキーボードショートカットを実装する際に、この表を用いて、以下の事柄を見つけてください…

  • どのキー手順がMac OS Xに予約されているのか。

    ユーザはどのアプリケーションが現在実行中であるかに関わらず、特定の動作を行うためにこれらのショートカットに依存しています(これにはアクセス性の目的で予約されているショートカットも含みます)。これらのショートカットを上書きしてはいけません。

  • どのキー手順が一般的なアプリケーションの作業のために推奨されているのか。

    ユーザは、これらのショートカットはアプリケーション全般において同じ意味であることを想定しています。

    あなたのアプリケーションが関連付けられた作業を行うのであれば、これらのショートカットを提供してください。

    これらのショートカットを他の目的に使用することは避けるべきです。

もしキーボード手順が表 A-1に記載されていなければ、そしてショートカットが適切であれば、あなたのアプリケーションで頻繁に使用するコマンドのために使っても良いでしょう。新しいキーボードショートカットを作成する手引きは、「独自のキーボードショートカットを作成する」(99ページ)です。

けれども、認識しておいてください、アップルは将来、他のキーボードショートカットを予約するかもしれません。システム予約キーボードショートカットの詳細は、「予約されたキーボードショートカット」(98ページ)を参照してください。

注:システム予約のファンクションキーF9、F10、F11、F12の例外を除き、表 A-1は2つ以上のキーの組み合わせだけを載せています。特定の単独キー(TabやReturnのような)の使いかたについての詳細は、「特定のキーの機能」(91ページ)を参照してください。

表 A-1は修飾された基本キー、および基本キーを基にしたキー手順の派生を共にグループにまとめています。

紙面の都合により、表は以下の記号を修飾キーについて使用しています(これらはメニュー表示と同じ記号です)。【訳注:都合により修飾キーの記号は別の字で代用】

井(Command)
^(Control)
匸(Option)
介(Shift)

表 A-1のショートカットの一部は●【原文ではアップルマーク】アイコンを伴います。これはオペレーションシステムが何らかの方法で使用するため、そのショートカットを上書きしてはいけないということを意味しています。

表 A-1の●アイコンを伴わないショートカットは、アプリケーションに関連付けられた作業を行うことを推奨されています。もしあなたのアプリケーションが、推奨されるショートカットに関連付けられた作業を行わないのであれば、そのショートカットを他の意味に転用してはいけません。

表 A-1 キーボードショートカット

基本キー キー手順   関連付けられた動作
スペースバー 井スペース Spotlight検索入力欄を表示もしくは隠す(複数の言語がインストールされていたら、有効なスクリプトシステムを巡回切り替えする)。
  介井スペース アップル予約。
  匸井スペース Spotlight検索結果ウインドウを表示(複数の言語がインストールされていたら、キーボードレイアウトとスクリプト内の入力方法を巡回切り替えする)。
  ^井スペース Apple予約。
Tab 介Tab コントロール間を逆方法に移動。
「キーボードフォーカスと移動」(101ページ)を参照。
  井Tab 開いているアプリケーションの一覧内で、その次に最近使用したアプリケーションへ前に移動。
  介井Tab (最近使用した順に並んでいる)開いているアプリケーションの一覧内で後ろに移動
  ^Tab ダイアログ内の次のコントロールのグループ、または次の表(Tabで次のセルに移動するとき)へフォーカスを移動する。
Accessibility Overviewを参照。
  介^Tab 直前のコントロールのグループへフォーカスを移動する。
Accessibility Overviewを参照。
Esc 井Esc Front Rowを開く。
  匸井Esc 強制終了ダイアログを開く。
Eject ^井Eject 全てのアプリケーションを終了し(ユーザに開いている文書への変更を保存する機会を与えた後で)、コンピュータを再起動する。
  ^匸井Eject 全てのアプリケーションを終了し(ユーザに開いている文書への変更を保存する機会を与えた後で)、コンピュータをシャットダウンする。
F1 ^F1 フルキーボードアクセスのオンとオフを切り替え。
Accessibility Overviewを参照。
F2 ^F2 メニューバーにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
F3 ^F3 Dockにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。

基本キー キー手順   関連付けられた動作
F4 ^F4 活性(または次の)ウインドウにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
  介^F4 直前の活性ウインドウにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
F5 ^F5 ツールバーにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
  井F5 VoiceOverのオンとオフを切り替え。
Accessibility Overviewを参照。
F6 ^F6 最初の(または次の)ユーティリティウインドウにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
  介^F6 直前のユーティリティウインドウにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
F7 ^F7 一時的にウインドウやダイアログにおける現在のキーボードアクセスモードを上書き。
Accessibility Overviewを参照。
F9   開いている全てのウインドウを並べて表示または重ねて表示。
F10   現在活性のアプリケーションにおいて、開いている全てのウインドウを並べて表示または重ねて表示。
F11   開いている全てのウインドウを隠すまたは表示。
【デスクトップを表示】
F12   Dashboardを隠すまたは表示。
`(抑音アクセント) 井` 最前面アプリケーションにおいて、次の開いているウインドウを活性化。
「ウインドウの重ね合わせ」(196ページ)を参照。
  介井` 最前面アプリケーションにおいて、前の開いているウインドウを活性化。
「ウインドウの重ね合わせ」(196ページ)を参照。
  匸井` ウインドウのドロワーにフォーカスを移動
- (ハイフン) 井- 選択された項目の大きさを減らす(「小さく」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
  匸井- 画面のズームがオンのときズームアウトする。
Accessibility Overviewを参照。
(左中かっこ) 井{   選択範囲を左揃えする(「左揃え」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
(右中かっこ) 井}   選択範囲を右揃えする(「右揃え」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
| (パイプ) 井|   選択範囲を中央揃えする(「中央揃え」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。

基本キー キー手順   関連付けられた動作
: (コロン) 井:   スペルウインドウを表示(「スペル」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
; (セミコロン) 井;   文書内の綴りの誤りがある単語を見つける(「スペルチェック」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
, (コンマ) 井,   アプリケーションの環境設定ウインドウを開く(「環境設定」コマンドの同義操作)。
「アプリケーションメニュー」を参照。
  匸^井, 画面のコントラストを下げる。
Accessibility Overviewを参照。
. (ピリオド) 匸^井. 画面のコントラストを上げる。
Accessibility Overviewを参照。
? (疑問符) 井?   アプリケーションのヘルプをヘルプビューアで開く。
「ヘルプメニュー」を参照。
/ (フォワードスラッシュ) 匸井/ 「フォントをなめらかにする」のオンとオフを切り替える。
= (等号) 介井= 選択された項目を大きくする(大きくコマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
  匸井= 画面ズームがオンのときズームする。
Accessibility Overviewを参照。
3 介井3 画面をファイルに取り込む。
  介^井3 画面をクリップボードに取り込む。
4 介井4 【画面の】選択範囲をファイルに取り込む。
  介^井4 【画面の】選択範囲をクリップボードに取り込む
8 匸井8 画面ズームのオンとオフを切り替える。
Accessibility Overviewを参照。
  匸^井8 画面の色を反転する。
Accessibility Overviewを参照。
A 井A   文書やウインドウ内のすべての項目、または文字列入力欄のすべての文字を強調表示(「すべてを選択」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
B 井B   選択された文字列を太字にする、もしくは太字の文字列のオンとオフを切り替える(「ボールド」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
C 井C   選択されたデータを複製し、クリップボードに記録する(「コピー」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
  介井C   色選択ウインドウ【(カラーパネル)】を表示する(「カラーパネルを表示」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。

基本キー キー手順   関連付けられた動作
  匸井C   選択された文字列のスタイルをコピーする(「スタイルをコピー」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
  ^井C   選択された項目の書式設定をコピーし、クリップボードに記録する(「定規をコピー」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
D 匸井D Dockを表示または隠す。
「Dock」(56ページ)を参照。
  井^D   選択された単語の定義をDictionaryアプリケーションで表示する。
E 井E   検索操作に選択範囲を使用する。
「検索ウインドウ」(216ページ)を参照。
F 井F   検索ウインドウを開く(「検索」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
  匸井F   検索欄コントロールにジャンプする。
「検索欄」(269ページ)を参照。
G 井G   次の選択範囲の発生を検索する(「次を検索」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
  介井G   直前の選択範囲の発生を検索する(「前を検索」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
H 井H   現在実行中のアプリケーションのウインドウを隠す((アプリケーション名)を隠すコマンドの同義操作)。
「アプリケーションメニュー」(162ページ)を参照。
  匸井H   他の実行中のすべてのアプリケーションを隠す(「ほかを隠す」コマンドの同義操作)。
「アプリケーションメニュー」(162ページ)を参照。
I 井I   選択された文字列を斜体にする、または斜体の文字列のオンとオフを切り替える(「イタリック」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
  井I   情報ウインドウを表示
「情報ウインドウ」(205ページ)を参照。
  匸井I   インスペクタウインドウを表示する。
「インスペクタウインドウ」(204ページ)を参照。
J 井J   選択範囲へスクロール。
M 井M   活性ウインドウをDockへしまう(「しまう」コマンドの同義操作)。
「ウインドウメニュー」(171ページ)を参照。
  匸井M   活性アプリケーションのすべてのウインドウをDockへしまう(「すべてしまう」コマンドの同義操作)。
「ウインドウメニュー」(171ページ)を参照。
N 井N   新規文書を開く(「新規」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照

基本キー キー手順   関連付けられた動作
O 井O   開く文書を選択するためのダイアログを表示(「開く」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照。
P 井P   印刷ダイアログを表示(「プリント」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照。
  介井P   印刷パラメータを明示するためのダイアログを表示(「ページ設定」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照。
Q 井Q   アプリケーションを終了(「終了」コマンドの同義操作)。
「アプリケーションメニュー」(162ページ)を参照。
  介井Q 現在のユーザをログアウトする(「ログアウト」コマンドの同義操作)。
  介匸井Q 確認無しで現在のユーザをログアウトする。
S 井S   活性の文書を保存する(「保存」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照。
  介井S   保存ダイアログを表示(「別名で保存」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照。
T 井T   フォントウインドウ【(フォントパネル)】を表示(「フォントパネルを表示」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
  匸井T   ツールバーを表示または隠す(「ツールバーを表示」/「ツールバーを隠す」コマンドの同義操作)。
「表示メニュー」(169ページ)と「ツールバー」(184ページ)を参照。
U 井U   選択された文字列に下線を加える、もしくは下線のオンまたはオフを切り替える(「アンダーライン」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
V 井V   クリップボードの内容を挿入ポイントに挿入
(「ペースト」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照。
  匸井V   あるオブジェクトのスタイルを選択されたオブジェクトに適用
(「スタイルをペースト」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
  匸介井V   周囲の文字列のスタイルを挿入されたオブジェクトに適用(「ペーストしてスタイルを合わせる」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
  ^井V   選択されたオブジェクトに書式設定を適用する(「定規をペースト」コマンドの同義操作)。
「フォーマットメニュー」(168ページ)を参照。
W 井W   活性ウインドウを閉じる(「閉じる」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照
  介井W   ファイルとその関連ウインドウを閉じる(「ファイルを閉じる」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照

基本キー キー手順   関連付けられた動作
  匸井W   アプリケーションにおけるすべてのウインドウを閉じる(「すべて閉じる」コマンドの同義操作)。
「ファイルメニュー」(163ページ)を参照。
X 井X   選択範囲を取り除きクリップボードに記録(「カット」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
Z 井Z   ユーザの直前の操作の効果を逆転させる(「取り消し」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
  介井Z   最後の取り消しコマンドの効果を逆転させる(「やり直し」コマンドの同義操作)。
「編集メニュー」(165ページ)を参照。
→(右矢印) 井→ キーボード配列をローマン系スクリプトの現在の配列に変更。
  介井→ 次の意味単位、一般的には現在の行の終わりまで選択範囲を広げる。
  介→ 選択範囲を1文字右に広げる。
  介匸→ 現在の単語の終わりまで選択範囲を広げ、次回には次の単語の終わりまで広げる。
  ^→ 表などの表示内で別の値やセルにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
←(左矢印) 井← キーボード配列をシステムスクリプトの現在の配列に変更。
  介井← 前の意味単位、一般的には現在の行の始まりまで選択範囲を広げる。
  介← 選択範囲を1文字左に広げる。
  介匸← 現在の単語の始まりまで選択範囲を広げ、次回には前の単語の始まりまで広げる。
  ^← 表などの表示内で別の値やセルにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。
↑(上矢印) 介井↑ 上に向かって次の意味単位、一般的には文書の始まりまで選択範囲を広げる。
  介↑ 上の行の、同じ水平位置に最も近い文字境界まで選択範囲を広げる。
  介匸↑ 現在の段落の始まりまで選択範囲を広げ、次回には次の段落の始まりまで広げる。
  ^↑ 表などの表示内で別の値やセルにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。

基本キー キー手順   関連付けられた動作
↓(下矢印) 介井↓ 下に向かって次の意味単位、一般的には文書の終わりまで選択範囲を広げる。
  介↓ 下の行の、同じ水平位置に最も近い文字境界まで選択範囲を広げる。
  介匸↓ 現在の段落の終わりまで選択範囲を広げ、次回には次の段落の始まりまで広げる(カット、コピー、ペースト操作において段落の間の空白行を含む)。
  ^↓ 表などの表示内で別の値やセルにフォーカスを移動。
Accessibility Overviewを参照。

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