牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜 第二十五話(終)

エピローグは仲間を失って荒んでいた符礼法師が再起してヴォルスィティーに挑むまでのお話でした。
こども莉杏かわいい!でも公式サイトの莉杏のプロフィールには、育った環境のせいで人間不信とか書かれてたし、実は無頼法師はあんまり懐かれていなかったんじゃ…(んなこたあない)
流牙ママが牙狼の鎧の気持ちを聴いたのが鎧復活プロジェクトの発端で、流牙の物体から記憶を聴きとる能力はカーチャンゆずりだったんですね〜。おそらく。流牙パパの情報は一切触れられていないけど、流牙が法師ではなく牙狼候補の騎士として育てられるくらいだし、トーチャンも魔戒騎士で早逝したとかなのでしょうか。
成長した莉杏と魔戒騎士達が符礼法師の下に集い第一話に続く…劇終!

いやー終わった終わった。オンエア中は微妙にカユいところに手が届かない感じがありましたが、録画で見所をピックアップしていくと結構面白い作品だった気がします。
絶狼の外伝もやるみたいだし、流牙主人公の続編もまた観たいぜっ。

ただやっぱり惜しい点はいっぱいあって、

  • ヴィジュアル的にもの足らなかったかも…
    モンスターデザインとか、火花を散らす魔戒剣とか、視覚的な面白さから牙狼に興味を持ったクチですが、その辺に関して闇☆照はちょっと淡白でしたねー。
    その分アクションシーンの量、内容はスゴかったですけど。
    雨宮テイストが控えめになった分、新進気鋭のデザイナーとかイラストレーターでも呼んで「これが新生した牙狼の世界だッ!」というのを見せて欲しかったのですが、旧シリーズの世界観の踏襲以上のものがあまり出てこなくて、次は何が出てくるんだ?というワクワク感と牙狼ワールドの広がりがちょいと物足りなかったかも。
    ゼドムのメガネはちょっと面白かったです。
  • 鎧の扱いが残念
    牙狼シリーズと言えば「鎧さえ着れば無敵!」(&「鎧を着ても勝てないコダマとか呀がスゲえ!!」)というのが見せ所だったと思うのですが、闇☆照では何で?と思うような妙なタイミングで唐突に鎧を着たり脱いだりする事が多くてスッキリしませんでした。
    強敵に苦戦して鎧を剥がされるとか、意味のある描写だったら納得できるのですが、鎧を着ても脱いでも戦況は変わらず、結局生身で決着みたいなケースが多かった気がします(アクション映画でいえば、徒歩で走っていても戦闘機に乗ってもスピード感が変化しない感じというか…)。
    いっそのことトドメの一撃を入れる瞬間とか、敵の強力な攻撃を受け止める瞬間だけ装着する方が、(たとえ1話あたり数秒の出番だったとしても)鎧を使いこなしている感じがしてプロフェッショナルなカッコ良さがあったんじゃないでしょうか(…と書いているうちに、それって第一話じゃんと思ったり)。
  • お話とか台詞とか…
    メイン3人に、もっとこの作品ならでは、このキャラクターならでは、と言えるようなウケ狙い一歩手前ぐらいの強烈なフックのある台詞が欲しかったかも。本作を代表する名台詞とか決め台詞といってすぐに思い出せるものがあんまり無いんですよね個人的に。ヘタすると滔星の「こ〜んなこと!!(クイックイッ)」が真っ先に出てきちゃう。
    イマイチ印象が薄い原因は、魔界騎士3人の言動が、流牙は純粋、猛竜は馴れ馴れしく、哀空吏は潔癖という基本設定に忠実すぎるからかもしれません。だからたまに流牙が男子高校生をストーキングしてニタァ〜ッと不審者スマイルを浮かべる回がミスマッチの妙でスゴく面白かったりしました。
    あとは「牙狼の鎧はどうして輝きを失ったのか」「魔界法師のどんなテクノロジーで鎧を修復するのか」といった部分がどのように映像化されるのかが序盤は一番ワクワクしていたのですが、「あんまソコは肝じゃないのよ」と言わんばかりにあっさり処理されちゃったのがちょっと残念。
    あとはどこがどう悪い、という話ではないのですが、お話や台詞に違和感を覚える場面が多く、終始素直に没入できなかった感じ?ようやく手に入れたザルバがあんまり活躍しなかったり。
  • 魔戒弓が…
    完全に個人的な好みの問題ですが、魔戒弓の弓に刃を取り付けたデザインが非常に据わりが悪く感じてどうにも好きになれませんでした。あと分割ギミックも。鎧の召喚後に派手派手デザインになるなら良かったんですけど。でも第二十四話の弓ヌンチャクは奇妙で面白かったです(耳を切りそう…)。
    哀空吏には仲間と軋轢が生まれる位に射撃戦にこだわって欲しかったかもー。接近戦でも壁の反射を利用してムリヤリ射撃するとか。そのほうが専門職っぽくてカッコ良いと思うのですー。それか接近戦専用にナイフとか極太矢を持ち歩くとか。弓を近接武器として使用するのがな〜んとなくオモチャっぽく感じちゃって私はダメでした。スナイパーなら「精度が狂うから俺の武器に触るな!」くらい言って欲しかった。
    ただ、呪符の付いた矢とかワイヤー付きの矢とか、ビックリドッキリなギミックに恵まれていたのは面白かったです。どうせなら槍みたいな巨大矢とか、弓を巨大化させて猛竜を射出するとか、もっとハジけてもヨロしかったんじゃないでしょうか。

…などと文句も垂れましたが、無事最後まで観れて良かったデス!
零君もMakaisenkiの終盤では性格がちょっぴり妙な感じだったので、今度の外伝でクールなところを魅せてもらいたいぜっ!

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