アタクシめの初Macは台湾メーカーの互換機(ANSIキーボード付属)だったせいか、定期的に英語キーボードが使いたくなる衝動に駆られます。スペースキーの段にごちゃごちゃキーが付いているのがイヤで。
といっても当時はKeyRemap4MacBookの「左右のコマンドキーを「英数/かな」としても使う」のような便利な機能がなかったため、Color It!やバンドル崩しのPainterで拡大ツール(command + space)を使用する度にパタパタと入力モードが切り替わり、ペイント用のツールを切り替えようと英字キーを押すと非インライン入力のウインドウが表示されては「ムキーッ!」とか言ってた訳ですが。
仕事中、ローマ字入力を使って大急ぎで「設定(settei)」と打つと「背手血」になったりするのに嫌気が差し、「マンマシンインタフェースってのは…自転車や自動車のペダル…ボールペンやハサミの柄のように…肉体の延長線上になきゃあダメなんだ…」とか何とかつぶやきながら別の入力方式を求めるうちに、過去何度かかじっては忘れていた親指シフトを真面目に練習するに至ったのでした。
そうした経緯により、作業効率の向上やタイピングスピードの向上ではなく、第一の要件として「快適さ」「ダイレクトさ」を求めていたため、前置シフト・中指シフト系の配列は、(英語キーボードでも使用し易いというメリットがあるにも拘らず)「ホームポジションの一番オイシいキーくらい自由に打たせたらんか〜い」という大変勝手な理由により馴染めませんでした。
さて、英語キーボードで親指シフト系配列を如何にして実現すべきか。
- キーボードを工夫する。
- キーボードを買い替える。
なかなかキー配置・デザイン・感触・サイズ・価格いずれも満足できる製品は無いものです。 - キートップを加工する。
日本語キーボードの変換キーを延長し、スペースキーを短縮するような改造であれば良さそうですが、英語キーボードの長大なスペースキーと小さなAltキーで同様の加工をしても、力のかかるポイントとキーの支点が離れすぎていて無理がありそうです。 - キーを追加する。
過去記事参照。どうしても親指シフトキーがホームポジションから遠くなるので無理がありました。素人工作なので位置が安定しないし。
BitTouchをスペースキーの側に貼付けるか…?
- キーボードを買い替える。
- 配列をアレンジする。
親指シフト系の配列は基本的に無シフト・右親指シフト・左親指シフトの3面なので、濁点・半濁点の入力手段を別に用意すれば親指シフトキーはスペースキーだけで間に合います(記号がちょっと収まらないけど私的用途のため気にしません)。
では濁点・半濁点の入力手段をどうしよう。- IMEをかなモードで使用し、単独の濁点・半濁点キーを設ける。
=> 逐次打鍵が入ったらわざわざ親指シフト系の配列を使う意味が薄くなっちゃうじゃないですかーやだー。 - 右親指シフトキー相当の役割のキーを英字キー内に設ける。
=> 中指シフト系配列使えば良いじゃないですかーやだー。 - 右親指シフトキー相当の役割を左右Shiftキーに振る。
=> 割と現実的な解の気がしますが、濁点が出てくる度にほんのちょっとだけ手をホームポジションから外側に動かす必要があるじゃないですかーやだー。
でも英語配列キーボードの「右シフトキーの近さ」を活かせるので、試す価値はあるかも。 - キー同時押しでなんとかする。
=> 物は試しでやってみました。ベースは蜂蜜小梅配列で…- (スペースキー)親指シフト面に左右順手シフトの文字をマージする。
「ゑ」「ゐ」など衝突するものは適当に分散。 - か〜こ、さ〜そ、た〜と、は〜ほ、は原則として右隣のキーとの同時押しで濁音付きの文字を入力する(例:D+Fで「が」)。
- 例外:「ば」はJ+K(G+Hとすると「てぃ」と競合するので)
「ど」は遠いのでO+; (もう破綻しとるがな)
「べ」は遠いのでL+/ (同上)
「ぱ」はH+J 「ぴ」はY+U 「ぷ」はV+B 「ぺ」はQ+W 「ぽ」はZ+X
- (スペースキー)親指シフト面に左右順手シフトの文字をマージする。
- IMEをかなモードで使用し、単独の濁点・半濁点キーを設ける。
結果:
駄目ゥ。
- ホームポジション付近限定であれば、思ったより使い物になりましたた(もちろん私のゆっくり入力の範囲で)。
- しかし薬指と小指の同時押しはちょっと実用的ではないかも。計ってみたら私の薬指は小指より2センチも長いでやんの(そういう問題か?)。
- 手元を見ないで横2列のキー同時押しをしていると、時々相対位置を見失って「ぽ」「ぼ」の入力に支障を来します。
とりあえず結論はおとなしく日本語キーボード使っとけ、ということでしょうか…。