牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜 第十話

流牙ちゃんが魔戒騎士のアイデンティティとも言えるA.K.Y.(あえて・空気・読まない)ファッションをやめて普段着のごく普通の不審者に成り下がって学校や住宅を徘徊しておる…派手なコートで街中を歩き回ったり堂々と観劇していた先輩方も草葉の陰で泣いてるぞ。

第六話で高価な編集機材を叩き斬ったのに、やっぱり"Bright Hope"は闇に葬れていませんでしたァ〜。この曲を聴いた事が切っ掛けで女の子のホラーの因子が覚醒しちゃうのかと思ったらそんな事も無く、最後まで伏線でも何でも無かったぜ。レコード会社のおっちゃん斬られ損。

「さっさと帰りな。じゃないと君も友達も危ない」→「彼女は怪物を見た。だから殺されてしまった」…の辺りは、見返せば「友達」とは「彼女」じゃなくて同級生のことなんだろうと分かるのですが、リアルタイムで観ていると流牙の言っている事がコロコロ変わっているようでヘンでした。

一般市民を尾行して、相手に気付かれているのを知っていてニヤニヤ笑いかけたり、タチがわるいぞこの魔戒騎士。
女教師ホラーもなんかやたらおっ広げているし、前々から思っていたが何か視聴者サービスという点について誤解があるんじゃまいか…
最後は流牙が男の子の奮起を認めて、さらに親子の絆も確認して去っていくフツーのヒーローっぽい良い話風に〆ていましたが、この子ほっといたらまたホラーについて主張しているうちに消されるパターンじゃないですかー。「住」の女の子と前回のジャーナリストで懲りてないんかい。こーゆーとこで一貫性がないから世界観に緊張感が出ないのよネ。

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