なんか世間一般に言われていることえりの不評っぷりって、漢字Talk時代の評判がMacに触ったことのないユーザーの間で語り継がれて都市伝説化してるだけなんじゃないの…?
と思ってしまうくらい、私個人はことえりについて大した不満もなく日常的に使用していました。
Atokも一時期使ってみましたが、レスポンスがいまいちだったり、使わない機能や頻繁なアップデートが煩くて使わなくなってしまいましたし、Google日本語入力は固有名詞の変換において圧倒的に強い!のは判るのですが、変換候補にネットスラングや商品名が出てくると気が散るタチなので好きになれませんでした。かわせみ(1)は動作が軽快で良かったけどなんか開発が止まってるっぽいし…というわけで消去法でことえりに落ち着いていたわけですが、国語辞書も参照できるし、OS Xの標準機能との親和性も良いし、文筆業でもない一般ピープルが使用する範囲では性能面でも不足はないし…ということで不自由なく使用していたのですが…
Mavericksになってからは、単語登録がシステム環境設定に統合されて使いづらくなってしまったり、元々辞書の編集機能やキーバインドが不自由だったこともあって(Apple純正アプリケーションであれば、初めて触るユーザーに対するシンプルさを重視するので、このくらい不自由で当然!とも思っていましたが)流石に他の選択肢が欲しくなってきました。
そんなわけで昨年末から気になっていたかわせみ2をDL購入しました。わーい。
実際に使用してみての感想ですが…
使い始めということもあって、変換効率に関しては正直そんなに良くない気がします。学習したことのない、ある程度の長さの文章を入力して、変換一発でまともに意味の通る単語をチョイスしてくれる割合はあまり高くありません。
ただ、ローマ字規則やキーバインドなどのカスタマイズ性の高さや、変換履歴を任意に削除することができたり、Shift + Enterで「学習せずに確定」できたり、きめ細かな操作が可能なため、全部自分でコントロールしないと気が済まない性格のユーザーにとっては精神衛生上宜しいのではないでしょうか。
あとは、かわせみに限ったことではないのですが、現在主流の仮名漢字変換ソフトって
・変換候補が何十個もある場合に探すのが面倒
・「以上」と「異常」のようにどちらもよく使う同音異義語は学習機能のせいで変換候補に現れる順序が頻繁に入れ替わって誤入力しやすい
とい点をどうにかして欲しいです。
SKKの一部の実装にある、別の読みとかヒントとか部首名を入力して変換候補を絞り込む機能が普及するとうれしいんですが。