牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜 第十五話

総集編プラスアルファの回でした。
これまでのダイジェストだから仕方ないけど、流牙が悲しんだり怒りに身を震わせたり、せわしなく説明的な感情表現でコロコロ顔が変わるのですごく挙動不審です。穏やかな表情で淡々と石を積み上げつつ、明るい声色で凄絶な過去を語る、最後にかーちゃんを思い出してホロリ、莉杏はズキュウウンと母性本能を刺激されてツンデレ台詞で励ます、みたいな方がそれらしかったんじゃないでしょうか。うわあ何コレ恥ずかし乙女〜。

鎧の材料ってホラーだったんかい。Makaisenkiでも「魔界の力を使っている」とか言ってたし「鋼の咆哮」でもホラーの爪とか牙を武器にする話があるから別におかしくはないのでしょうが。
鎧は鍛冶屋がソウルメタルを加工した後で「白夜の魔獣」の鷹麟の矢の修復シーンみたいに魔戒法師がヴァーチャル空間でいろんな機能をインプットしていくような製造風景を想像していたのですが、「闇☆照」のオープニング映像みたいに液体金属?の中から一発整形なのかもね。
前から疑問だったけど鎧って魔戒剣とペアなのか、それとも他人の魔戒剣や適当なソウルメタルで空間に裂け目を作れば自分の鎧が降ってくるのか、どっちなんじゃろ。「赤妖」で騎士が初めて鎧を召喚すると鋼色で、騎士の成長に応じて輝きを増すとかいう話があったから後者のような気がするけど、じゃあ未熟な頃の鋼牙が初めて鎧を召喚したときには、先祖代々受け継いだ牙狼の鎧がMakaisenkiの終盤に出てきた無名騎士の鎧と同じデザインにパワーダウンしてたのかな?そいつぁご先祖様に申し訳ないなあ。
それともあくまで鎧と魔戒剣がセットで、鋼牙が零の魔戒剣で鎧を召喚したら、金色の絶狼の鎧が降ってくる?
でも今回の回想では牙狼の鎧は今と同じ形をしてたし…(ここでモブ騎士鎧が出てきたらMakaisenkiを観ていない人は訳が分からなくなりますが)
RRで少年鋼牙がケンギの魔戒剣を持ち上げていたのに、第一期「大河」で牙狼剣を持てるようになったのは本編の数年前だったので、牙狼の鎧と牙狼剣は別格なのかもしれません。並の鎧は騎士に合わせて変化するのに対し、牙狼の鎧に関しては騎士の方が鎧に見合うレベルにならないと使えない、だから基本的にいつの時代も誰が使っても同じデザイン(今作の黒牙狼は例外として)、ちゅーことなんでしょーかねー。

流牙がどのように牙狼の鎧と出会ったのかが不明でしたが、自分で見つけたんじゃなくて符礼法師がお膳立てしてたのね。(ごく序盤しか観てなかったけど)聖闘士星矢Ωの光牙の修業時代を彷彿とさせるのう。
どうでもいいけどMakaisenkiのときはもう少しタイミングが良ければ鋼牙と光牙と高雅(ZETMANの)が同時期に放映されていたのに残念です(ほんとにどうでもいい)。映画のタイアップとかでK2R先生の描く鋼牙の読み切りマンガとかイラストとか見てみたかったけどもう機会はないだろうなあ。

流牙の符礼法師に対する反感は、修行相手の羅号を斬らされた事が原因なのねー。でも符礼法師が嫌いな理由を問われて、あいつは人非人だ!とかゲス野郎だ!とか変態だ!とか言い出さずに、臭いだの暑苦しいだのどうでもいい理由を挙げている辺り、感情的には納得できないけど牙狼の剣を取るために必要な事だったと理解しているのかもしれません。

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