牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜 第五話

前回は「溜め」で、今週ズバーンと魅せてくれるんだろ!?と期待していたのですが、う〜〜〜ん…演奏レベルは高いけどサビが盛り上がらないジャーマンメタルを聴き続けるような、もんにゃりした感じになりました。
新主人公チームも気に入ったし、毎回飛んだり跳ねたりはスゴいんですけど、お話の盛り上げ方とか見せ方がとっ散らかったまんまな印象です。
「逃げてもムダだよ♡」とカッチョよく宣告したのに、苦戦するでも無く止めを刺すでもなく戦況も変わらないチャンバラがずっと続くのが、牙狼の緊張感ある世界観とそぐわないというかテンポを悪くしているというか。
敵の攻撃を食らってから反撃するか、初見で回避するかとか、そういう部分で登場人物の成長ぶりやパワーバランスを考察するようなファンにとっては"やみ☆てら"の戦闘シーンは背後にある必然性とか説得力が弱く見えてしまう気がします。
あとねー、ほぼ毎回えろーすなシーンがあるのですが、第一期の半魚人ホラーの乳ボディペインティングとか、メシア様とか、以前のはグロさとか神々しさがあってフェティッシュな使い方だったのに対して、"やみ☆てら"のえろーすは直球すぎて趣きに欠けるんよねー。
各所の感想を見てると「セブンXみたい」という声をしばしば見かけるのですが、第一話の空中に浮かび上がるニュースとかの直接的な部分だけでなく、何とも言えないテンポの悪さとか、サブタイトルや台詞の微妙な垢抜けなさ等の点でどんどん寄って来ているような…。「好きな人は好き」ポジションの作品になってしまうのか。

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