牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜 第六話

久しぶりにいつもの牙狼っぽい一話完結のエピソードでしたが〜。

  • 苦戦しているのに一向に鎧を使わない魔戒騎士一行
  • かと思ったらこれといってピンチでもチャンスでもない状況で唐突に鎧を喚んでホラーを瞬殺する流牙ちゃん
  • ホラーが複数いたのに軽く掴み掛かられるだけで喰われない一般客
  • 流牙ちゃんが突然ライプをジャックしたらすごすごと帰るホラーさん
    (曲はいつもの物体から音の記憶を聞き取る能力で耳コピしたのでしょうか)
  • 良い話みたいな雰囲気でまとめてたけどさっぱり意味の分からないウロコピック没収シーン
  • ホラー一体に勝てなかったのに大勢を一網打尽にしようとする作戦で得意げな符礼法師
  • 画面に映っていたのはMacのPro Toolsなのにタワー型PCを斬って一件落着なラスト

とかとか、どうにも登場人物の言動とかの理屈がかみ合っていなくて、世界観がフワフワしてる感があってもんにょりする〜。過去の牙狼シリーズもそんなに設定に神経質な作品だったワケでもなかったと思いますケド、やみ☆てらは特にその傾向が強く感じられます。
ミュージシャンの兄ちゃんが演奏を完走した!哀空吏がスピーカーの配線を矢でシューッ!ホラーが一斉に弱体化!みんな!今がチャンスだ!OK!大連王・疾風怒濤!!ズバーム!!(ウォーオーオオオオオオー ウォオオーオーオーオーオー(どぉーん))
…じゃダメだったのかな。

こうして見ると、ヒーローもので主人公が変身したり、逆に戦力を温存したりする分かり易い理由付けとして、怪人が変身したり巨大化するというのは重要な意味があったんだなあと再認識しちゃいますね。(行き過ぎると、人間サイズの戦闘で優勢だったのに、つい何となく巨大化してロボに瞬殺されるという、戦隊ものの怪人みたいになっちゃいますが。)
やみ☆てらではホラーは基本的に人間態のままですが(魔導ホラーとの差別化でしょうか)、特撮のセオリーを崩すなら、代わりとなるエクスキューズを用意して納得させて欲しかったなあというのがちょっと残念ポイントです。


あとは雑魚ホラーさん達のパーティーグッズみたいなマスクはなー。エチケット医師のところのナースとか「魔弾」のクズさん達とかみたいに、素顔にメイクのほうがマシだったんじゃないでしょうか…。

猛竜君がすっかり便利なやられ役にされてしまっていますが、昔のロボットアニメによくあった、いかにも半人前の見習い騎士なキャラクターが「俺だってーっ!!」とか言いながら良いところを見せようとして毎回足を引っ張る展開になるよりかは、猛竜のような強いはずのキャラクターが苦戦して悪態をついている方が見ていて楽しいので、その点についてはヨロシイんじゃないでしょうか。勝てなくても株が下がらないって素敵。

そういえば音に関連するホラーが連続していますが、これが今回のテーマか何かなのでしょうか。町の各地の女神像が人間をホラー化したり、陰我ホラーを強化する電波ソングを垂れ流していたり…?

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